方位別 吉運になるヒント 和室編

日本の住まいといえば、かつてはほとんどの部屋が和室でした。昨今では洋室がメインとなり、和室は必要ないからつくらないという住まいも増えています。ですが和室は、もっとも日本人の生活に合った部屋、また、生活の知恵が詰まった部屋であり、現代家相学上も大吉の部屋であるのです。



和室は木材や畳、土壁などの自然素材を使っており、その色や匂いには心身をリラックスさせる効果もあるといわれています。木材や土壁など、昔と同様の素材でつくることは難しい面もありますが、ストレス社会の現代だからこそ、できることであれば、住まいには小さくてもよいので和室を取り入れていただきたいと思うのです。では、和室をつくる際にはどんな点に注意すればよいか、方位別のヒントをご紹介してまいりましょう。

・鬼門(北東)など北側の和室を吉にするヒント

北東や北西などの北側の和室は、日差しが当たりにくいため、湿度が高い時季には畳にカビやダニが発生しやすくなります。風通しを考えて窓を設置し、天気のよい日は乾いた空気をたくさん取り込むようにしましょう。隣接する部屋や廊下などを介して、南からの風を取り込めるようにできればよいですね。

よく畳はカビやダニが生えるから嫌だという声を聞きますが、畳は湿度計と同じようなものだと私は思います。畳にカビやダニが発生するのは、室内の風通しが悪く、湿気が溜まっているからで、室内の空気環境が悪いことを知らせてくれているようなものです。住まいが健康であれば、人も健康的に暮らせるもの。畳にカビやダニが生えないように、風通しを心がけ、掃除をしっかりしていれば、住まいの空気の質は保たれているといえるでしょう。

・     裏鬼門(南西)の和室を吉にするヒント

和室の定番の方位といえば、南西の裏鬼門ですね。この場所は周囲の環境にもよりますが、夏は住まいの中で最も暑く、過ごしにくい場所となります。これまでにもいくつかの部屋でお話してきたように、その暑さが凶たるゆえんなのですが、和室をつくるには、南西は相性がよい場所なのです。

和室には、南西の方位のマイナスな点を、プラスに変える策があります。それは、床の間、仏間、押入れ、広縁などといった、和室ならではの空間です。たとえば、床の間や仏間は、一般的に和室の西側に設けられますが、そうすることで西側の開口を避け、西日が差すことを防いでくれています。昔から「床の間や仏間は東に向けるとよい」といわれていますが、これは、西日をうまく遮るための先人の知恵でもあるのです。

また、縁側や広縁を設けることで、夏は直射日光が和室の奥まで差し込むことを防げます。畳の日焼けも少なくて済みますし、夏の暑さもいくぶんか和らぎますね。冬になれば、縁側や広縁は日だまりとなり、サンルームのように使えることでしょう。このように和室は、南西の方位の特性をうまく活かせる部屋なのです。

・和室を吉にするその他のヒント

家相学上大吉の場所である東南は、和室にももちろん吉の場所です。ただし、寝室や居間などとして、日常的に利用するのであればよいですが、来客時にしか使わないような和室であれば、せっかくの東南のよさも半減、吉とはいえなくなってしまいます。東南からよい空気を積極的に取り入れ、住まい全体に通していくのが、よい「気」の住まいをつくるポイントです。東南に和室をつくる場合は、普段から家族が使用し、窓を開けて光や風を取り込めるようにしたいですね。

二間続きの和室の場合は、風通しが取りにくくなりますから、欄間を設けるとよいでしょう。また、畳に座ったり、寝ころんだりする和室は、生活空間が部屋の低い位置になりますね。押入れを吊り押入れにして、その下部に「地窓」を設ければ、低い位置で風を通すこともできます。これも、和室ならではの妙案ですね。

小池康壽の家相学では、「和室はできれば設けることが吉。床の間、押入れ、縁側などもうまく配して、より吉の空間をつくるとよし」と申しておきましょう。