幸せを呼び込む窓

窓にもいろいろな形状のものがありますが、最近の住まいに多く使われているものに「滑り出し窓」があります。洋風の住まいや、輸入住宅などではお馴染みの窓ですね。以前、窓がすべてこの「滑り出し窓」になっている図面を鑑定したことがあります。

滑り出し窓は、支点を軸にして外へ押し出して開く窓です。デザイン的にも優れ、連続して取り付けることで外観も見栄えがよくなります。また、掃除もしやすいことから、最近はよく用いられているようです。しかし、この滑り出し窓には、現代家相学上注意していただきたい点もあるのです。



滑り出し窓には、窓の横枠を支点とする「横滑り出し窓」と、縦枠を支点とする「縦滑り出し窓」がありますが、今回は縦滑り出し窓のお話をしましょう。この窓の「現代家相学上注意していただきたい点」とは何か。それは、取り付け方によっては、風が効率よく入らない場合があるということです。



開放された方向側から風が吹けば、室内に風はよく入ります。しかし、支点となっている側から風が吹く場合には、当然室内には風が入りにくくなりますね。また、滑り出し窓の開いた方向側に、CGのような建物の大きな「張り」がある場合も、その張りに邪魔をされて風が入りにくくなってしまいます。風の入りにくい部屋は、埃や湿気が排出されず、空気もよどみ、カビやダニが発生するおそれもあります。健康的で快適に暮らすためには、やはり風通しは軽視できません。

このようなケースの場合の「滑り出し窓」では風通しも悪くなりやすく、家相学的にも凶となってしまうでしょう。私はこの施主の方にもそうお話し、窓の種類や取り付け位置の変更をアドバイスさせていただきました。

もちろん、風の入り具合などに問題がなければ、滑り出し窓を使うことは家相学的にも問題ありません。また、風向きと開閉方向が一致すれば、他の窓より、より効率的に風を取り込むことができる窓でもあります。

要は「住まいに効率よく風を取り入れる」ことです。そのためにも、住まいを建てる際には、できればその地域の風向きを知っていたいですね。特に、窓を開けて生活することが多い4月から9月頃の風向きは、大吉の住まいをつくるためにもチェックしておきたいものです。気象庁などのデータから判断することも方法ですが、地元の方に教えていただくのもより確かな方法です。

引き違い窓や上げ下げ窓、ジャロジー窓にFIX窓など、窓にはいろいろな種類があります。風向きや周囲の状況、部屋の用途などに合わせて、これらの窓を適材適所に配置し、住まいに心地よい風、よい気の流れを呼び込みましょう。そのような気遣いをもって窓と接していただければ、窓は幸せを取り込んでくれるはずです。

小池康壽の家相学では「窓は光と風、幸せを取り入れる場所。侮れば住まい不幸になりけり」と申しておきましょう。