方位別・吉運になるヒント 洗面室編

洗面室は、入浴時の脱衣の場所であり、洗顔や化粧をする場所でもあり、また洗濯をする場所でもあります。今回は、このように多くの用途を持った洗面室を、吉の空間にするヒントを伝授いたしましょう。



・鬼門(北東)や北の洗面室を吉にするヒント

入浴の前後など、裸の状態で過ごすことが多い洗面室ですから、やはり、鬼門の北東や北側につくる場合には、寒さに備えたつくりにすることが大切です。ヒートショックを起こさないようにするためにも、洗面室にも暖房を利用しましょう。ただ、洗面室は湿気が多く、衣類やタオルなど燃えやすいものが多い場所。安易にストーブなどを持ち込むのではなく、オイルヒーターやタオルウオーマーなど、火災の危険性の少ない器具を選ぶことが肝要です。洗面所専用の暖房器具や、湿気の多い場所でも耐久性のある床暖房などを利用されるとよいでしょう。

風通しを確保するための窓はもちろん必要ですが、北風が強く当たるようであれば、サイズを小さくしたり、高断熱複層ガラスを採用しておきましょう。寒冷地では、樹脂製サッシや2重サッシにしておくとよいですね。

・裏鬼門(南西)の洗面室を吉にするヒント

南西の裏鬼門は、西日が当たり、夏はとても暑い場所になります。洗面室は浴室と違い、裸になるばかりではなく、洗濯や洗顔、化粧なども行う場所。できるだけ暑さを和らげ、使いやすい空間にしておきたいものです。西日の差す窓は開口部を小さくし、遮熱ガラスやブラインド内蔵ガラスを採用しておきましょう。窓上にひさしを取り付けたり、よしずなどで遮光するのもよい方法です。

・その他のヒント

ここで、方位別のヒントだけではなく、現代の住まいならではの注意点、吉の洗面室をつくるポイントをお話しておきましょう。

現代の住まいは、気密性能が良くなった反面、湿気や音、臭いがこもりがちになる特性もあります。洗面室は、浴室の湿気、洗濯機や衣類乾燥機の音、洗剤や入浴剤のにおいなどがたまる場所。リビングなどと直結した間取りでは、湿気や音の影響がまともに伝わってしまいます。洗面室とリビングなどの居室とは、廊下を設けてワンクッションおいた間取りにされるほうが望ましいですね。また、近頃は静音タイプの洗濯機も販売されていますし、除湿器を使えば、湿気の除去も効率よくできます。設備機器や家電などもうまく活用しましょう。

居室ではありませんが、台所と洗面室の隣接も注意が必要です。家事の効率化や便利さを考えれば、台所と洗面室をダイレクトにつないだ間取りは良く思えますが、今やお風呂は自動給湯、洗濯機も全自動が主流です。そこまで動線を考える必要はないと、私はいつも鑑定や講演会などでもお話しています。それよりも、浴室の湿気や台所の油煙などを互いの換気扇で引き合ってしまったり、カビや雑菌を移りやすくすることのほうが、現代の住まいにおいては考えなくてはならないことだと思うのです。

そして、どの方位にあっても、洗面室はできるだけ明るい空間にしましょう。なぜなら洗面室は、洗顔や化粧をしながら、健康状態をチェックする場所でもあるからです。顔色や肌の状態などがよくわかるよう、照明も明るくし、洗面台の鏡も陰影なくきれいに見られるものを選んでおくとよいですね。明るい洗面室で身だしなみをすれば、1日のスタートも気持ちよくきることができるはずですから。

小池康壽の家相学では、「洗面室は、浴室同様寒さに注意したい場所。鬼門や北の洗面室は暖房を心得たし。また現代では、音や湿気、雑菌のたまる場所にて、居室や台所とは少し距離を置くのが吉となりけり」と申しておきましょう。