子供室については、以前の回でもご紹介したとおり、子供が心身ともに健やかに過ごせる空間であること、勉強に取り組みやすい環境であることが大切です。そして、子供室づくりでは、子供とどう向き合うかという親の姿勢が、大きなポイントとなることもお話しさせていただきました。まずは、明るく風通しのよい空間であることが何よりですが、今回は方位別のヒントに加え、現代家相学上「吉」の子供室をつくるアイテムもご紹介したいと思います。

・鬼門(北東)や北の子供室を吉にするヒント
明るく、空気環境がよいという環境からいえば、やはり東南に子供室をつくることができればベストでしょう。しかし、北や北東の子供室も、夏でも涼しく、勉強に取り組みやすいという点では吉といえます。勉強や仕事をする部屋は、少し寒いくらいの環境のほうがよいともいわれますから、受験期の子供の部屋などにはよい方位といえるでしょう。
ただし、冬は底冷えしますから、窓は高断熱複層ガラスにするなどして、熱損失の少ない部屋にしてあげましょう。暖房には床暖房を採用し、足元を暖めてあげるようにするとよいですね。
・ 裏鬼門(南西)の子供室を吉にするヒント
南西に子供室をつくる場合は、風通しをよくすることが大切です。そして、西日が差すようであれば、遮熱ガラスやブラインド内蔵ガラスで窓からの熱の侵入を和らげ、室温が上がり過ぎないように配慮してあげましょう。室温が高くなると、過ごしにくくなるだけでなく、落ち着いて机に向かうこともしづらくなります。
最近は「シックハウス」への対策も進んできましたが、室内の温度が上昇すると、建材や内装材、家具などに含まれる有機化学物質が蒸散しやすくなり、空気環境を悪くするおそれもあります。風通しをよくすることはどの方位でも大切ですが、特に南西の子供室の場合は注意してあげたいですね。
・子供室を吉にするアイテム
子供が健やかに成長できる空間こそ、吉の子供室といえるものですが、そんな空間をつくるために取り入れていただきたいアイテムを、いくつかご紹介しておきましょう。
まずは壁のクロスです。子供室の内装材には、できるかぎり健康的な素材を使いたいですね。有害な化学物質を含まないものを選ぶのはもちろんですが、クロスには意外と摩擦係数の高い素材もあり、肌に当たった際に擦りむいてしまうこともあります。クロスは絵柄やイメージだけで選ぶのではなく、実際に触ってみて、材質を確かめて選ぶようにしたいものですね。
次に、床についてですが、掃除のしやすさやダニの心配が少ないという点で、フローリングが多く使われています。しかし、フローリングには滑りやすく、音が響きやすいという面もあります。カーペットやじゅうたんは、柔らかい材質で音も響きにくいのですが、汚れやすいという理由で、子供室には敬遠されることが多いようです。そこで、私がお薦めしたいのが「コルク」の床。
コルクは自然素材で足触りもよく、弾力性もあり、転んでもケガをしにくい優しい床材です。耐久性・耐水性も意外に強く、消音効果もあり、フローリングとカーペットのよいところを併せ持った床材といえるでしょう。
また、子供の足音が気になる場合などは、タイルカーペットやパネルカーペットもよいと思います。汚れた部分だけを外して洗うことができますし、カーペットやじゅうたんは、掃除さえしっかりすれば、フローリングのように埃が舞い上がることが少ないですからね。採用する際は、子供室向きの柔らかい素材のものを選んであげましょう。
内装材やインテリアの色使いも、吉のアイテムのひとつです。子供室というと、キャラクター柄やカラフルな色のものを選びがちですが、私はあえてシンプルな色柄の内装をお薦めします。具体的な色でいえば、白・ベージュ・薄いグリーンや薄いブルーなどがよいでしょう。ベージュは明るく暖かみがあり、落ち着きも感じさせてくれる色として、現代家相学上もお薦めの色です。薄い寒色系には、勉強などの効率を上げる作用があるといわれますから、勉強部屋にはよい色ですね。クロスやカーテンなど、基調となるものはシンプルにして、小物で子供らしさ、かわいらしさを演出してあげれば、成長段階に合わせた部屋づくりができると思います。そして家具も、できる限り無垢のもの、無塗装のものを選んであげましょう。
小池康壽の家相学では、「子供室は、光や風通しだけでなく、内装や家具にも配慮すべし。体と心に優しいものを選ぶが吉の秘訣なり」と申しておきましょう。