子供室の家相 |
私は全国各地で講演をさせていただきますが、その際、子供室に関しての質問をよくお受けします。子供室に吉の場所は? 勉強ができる子供室とは? 長男によい方位は?…などなど、子供の幸せを願う親としては、子供室の家相も大いに気になるところですね。![]() 多くの家相や風水の本、またテレビなどでも、子供室はこうすれば勉強ができるようになるとか、長男はこの方位、長女はこの方位が吉などと、まことしやかに語られていますが、それらはほとんど根拠のない迷信です。どんな方位や場所に子供室をつくっても、勉強ができるようになるかどうかは、本人のやる気次第ですからね。しかし、子供の健やかな成長のために、健康的で過ごしやすい空間をつくってあげることはとても大切なことです。今回は、子供室を大吉の空間にするお話をしてまいりましょう。 昨今は少子化傾向で、私のところに相談に訪れる方々の間取り図面を拝見しても、それは顕著に見てとれます。昔のように、多くの兄弟で部屋を使うことも少なく、エアコンも完備され、子供にとっては「快適」な空間でしょう。しかし、そういう時代だからこそ、子供室のつくりかたには配慮していただきたい点が多々あるのです。 まずは、子供室の方位や場所ですが、やはり環境からいえば、東南や南向きが吉といえます。リビングやダイニングの項でもお話をしましたが、朝日を浴びることは、私たち人間の心身の健康に、よい影響を与えてくれることがわかっています。朝日で目が覚める子供室であれば、1日を気分良くスタートできるでしょうし、日当たりのよい南や東南に面し、風通しを確保した子供室であれば、室内を乾いた空気が流れ、健康的に過ごせる空間になるでしょう。 もちろん、東南や南向き以外がよくないというわけではありません。北側や北東向きの子供室であっても、風通しをよくして気の流れを確保し、カビやダニが発生しないように心がけてあげれば、夏季や受験期にはむしろ涼しく、勉強にも取り組みやすいですね。それこそ吉の勉強部屋になることでしょう。私の仕事場の書斎も、北側の部屋を利用しています。芸術家が北側にアトリエを設けることが多いのも、このような理由からなのです。 ただし、冬は北風が吹き底冷えしますから、窓の大きさを配慮したり、高断熱複層ガラスを採用するなどして、熱損失の少ない部屋にしてあげましょう。床暖房も取り入れてあげれば、冬季の寒さ対策は万全ですね。まずは風通しを確保して、暑さや寒さに備えてあげること。これが、吉の子供室をつくる基本と考えていただければよいでしょう。 そして、子供室のもうひとつのポイントは、親がどう子供と接するかということだと思います。子供の独立性を重視するあまり、子供室に鍵をつけるなんてこともよくある話です。また、「子供室という部屋があること自体、親との間に距離をつくる。もっと家族の一体感を持ちたい」と、子供室をつくらず、リビングの一角や廊下の一部を勉強スペースとして利用する図面もよく拝見します。これらは、賛否両論あるところでしょうが、家づくりの際にまず、わが家の子供室はどうあるべきか、お考えになってみるとよいですね。 私は現在子育ても終え、孫たちと接していますが、子育てにおいて子供室のあり方とは、つかず離れず、親子が適度な間合いを取ることが大切だと思います。鍵付きの部屋を与え、完全に放任するのは凶。また、見守りすぎ、接しすぎで過干渉となるのも凶と考えています。親という字は「立つ木の陰から見る」と書きますね。陰からそっと子供の成長を見守る姿勢が、親には大切なのだと思います。 これは私の経験談ですが、私は3度家づくりを行ってきましたが、毎回、ベランダを子供室だけに設置してきました。親の部屋にはベランダは付けないようにして、洗濯物を干す際にも、布団を干す際にも、子供室に入ってベランダにいきました。それが普段の生活の一部になっていましたから、それとなく部屋の様子、子供の様子を見ることもできたと思っています。子供室をつくる際は、方位や場所ではなく、「子供とどう向き合うか」を考えること。これが一番のポイントだと思います。 小池康壽の現代家相学では、「子供室、方位にとらわれすぎることなく、健康的に暮らせる空間こそ吉なり。子供とどう接するか、親の姿勢こそ大切なり」とお伝えしておきます。 |