吉運 東南の部屋づくり

前回は、家相学上大吉といわれる東南について、改めてその吉たる理由をお話しさせていただきました。東南は紫外線の殺菌効果により、清浄な空気環境をもたらしてくれる場所。金運でも出世運でもなく、これこそが東南が持つ本来の吉運であること、おわかりいただけたと思います。

ならば、その東南の吉運を、住まいづくりにも大いに生かしたいものですね。東南にはどんな部屋をつくればよいか、また、東南に部屋をつくる際のポイントについて、今回はお話してまいりましょう。

まず、これは私が常々お話していることなのですが、家相ではとかく「鬼門」ばかりがクローズアップされ、「鬼門にトイレがあるから凶」、「玄関が鬼門にあるからよくない」と、「よくない」部分ばかりに目を向けてしまう傾向があります。日本の住宅の平均的な面積は約40坪。どんなに工夫しても、どれかの部屋は必ず鬼門にかかってしまいます。面積の大きい家とて同じこと。何しろ鬼門はどの家にもありますからね。



同じように、どの家にも東南の方角はあります。東南の光があたる場所、つまり大吉の場所はどの家にもあるのです。それならば、「鬼門にこれがあるから凶」のマイナス思考ではなく、「東南にこの部屋があるから吉」とプラスに考えるほうが、家づくりもやりがいがあるというものです。

前にもお話したように、現代には鬼門の対策法があります。それよりも、東南にどんな部屋をつくるか、家の中で一番よい場所に何があるか、それを第一に考えるのが、現代の家相でもあると私は思うのです。

では、東南にはどんな部屋をつくればよいのでしょうか。結論から申し上げれば、東南にはどんな部屋をつくっても、すべて大吉となります。東南が持つ明るさ、さわやかさ、清浄な空気環境は、そこにどんな部屋がきても、その部屋のよさを引き出してくれるからです。

たとえば、定番のリビングなら、休日に家族そろって、光があふれる空間で快適な団欒のときを過ごすことができるでしょう。和室なら清々しい気に満ちた安らぎの場となり、子供室なら健やかに過ごせる環境をつくってくれます。また、寝室なら気持ちよく目覚めることができ、1日を元気よくスタートできることでしょう。そして、キッチンやダイニングであれば、食中毒の予防にもつながり、毎日健康的に食卓を囲むことができるでしょう。

もちろん、水回りだって大吉です。東南の殺菌効果のある光は、水回りにこそ必要ともいえるでしょう。トイレや洗面室なら、カビや雑菌の繁殖を抑え、毎朝気持ちよく使用することができます。浴室なら湿気を乾かし、建物の耐久性も向上します。休日にさわやかな光を浴びながら入浴すれば、心身ともにリフレッシュできることでしょう。

このように、東南につくる部屋はそれぞれに吉運をもたらしてくれます。その中で、わが家にとって一番の「吉」、わが家に最も合った東南の使い方を選べばよいのです。しかし、できることであれば、やはり家族みんなで東南のよさを味わえる部屋、使用する度合いや時間の多い部屋のほうがいいですね。その意味では、家族が集うリビングやダイニングをつくるのが、やはり望ましいといえるでしょう。

そして、リビングやダイニングをはじめ、東南に部屋をつくる際のポイントは、何といっても窓の取り方です。光や風を効率よく取り込まなければ、東南の真価である明るさ、清浄な空気環境を住まいに生かすことはできませんね。ただし、単に窓を大きく取りすぎると、そのぶん壁の量が減って、耐震性が弱くなるおそれもあります。壁量とのバランスも考慮しながら、東南の光を十分に取り入れられるように、窓のサイズや取り付け位置を決めていきましょう。また、周囲の状況により、東南でも日当たりが確保しづらい場合は、2階をメインにされてもよいですね。

小池康壽の現代家相学では、「東南はどんな部屋でも大吉にする力持つなり。その力生かし、わが家ならではの東南の部屋づくりされたし。ただできれば、家族みなが東南の光の恩恵を受ける部屋設けることを願うなり」、と申し上げておきましょう。