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住まいに窓を設ける際は、そのサイズも住まいの吉凶を左右します。今回は、窓を大きく開けてほしい場所、また大きく開けることの意味についてお話しいたしましょう。
北や南、東や西といった方位には、それぞれ特性があり、太陽の当たり方にも違いがあります。私はいつも鑑定にみえる方たちに、「洗濯物はどこに干したいですか?太陽の当たる南側、それとも日陰の北側ですか?」と質問するのですが、みなさん迷うことなく、即座に日当たりのよい南側に干したいとお答えになります。この連載をご覧のみなさんも、きっとそう思われるでしょうね。洗濯物をしっかり乾かすためには、太陽の光に当てるのが一番。大吉の住まいをつくるポイントも、実はこれと同じことなのです。
お風呂や台所から発生する湿気に加え、私たち人間がかく汗など、住まいには恐ろしいほどの量の湿気が滞っています。いってみれば、住まいも濡れた洗濯物のようなもの。湿った状態のままでは、快適さも半減してしまうでしょうし、そこに住む人にとっても、建物にとっても、健康的とはいえなくなってしまいます。太陽の光で洗濯物を乾かすように、住まいにも、南の乾いた空気をしっかり取り込むことが大切なのです。
そのためには、住まいの南側にはできる限り大きな開口部をつくってほしいのです。紫外線の殺菌効果や暖かさ、明るさを持った南の光を、住まいの中にたくさん取り入れていただきたいからです。
ただし、注意していただきたい点もあります。いくら南側に大きな開口部をつくることが吉だといっても、建物の角々にはきちんと壁量を確保しなければ、地震に弱い建物になりかねません。光をたくさん取り込むことができても、住まいの安全性を損ねてしまっては吉とはいえませんからね。また、必要以上に開口部を大きくとりすぎると、住んでから家具の配置で悩むケースもありますので、そのあたりもよく考慮しましょう。
そしてもうひとつ、南側に大きな開口部をつくることには大きなメリットがあるのです。
夏場の日当たりをCGで見た場合

冬場の日当たりをCGで見た場合

夏の暑い時期でも、公園などで屋根のあるベンチに座ると、日差しが和らぎ、思いのほか涼しく感じられることがありますね。地域によって違いはありますが、夏の太陽は80度近くの高度まで上がります。南側に差す光は、この太陽の高度が高い時間帯ですから、意外に部屋の奥までは差し込みません。また、夕方には日差しも当たらなくなりますから、太陽が低くなってから差し込む西側ほど、暑さも厳しくはならないのです。つまり、太陽の光の「オイシイ部分」とうまく付き合えるのが南側なのです。
ただ、西側ほど暑くはならないといっても、やはり夏は少しでも涼しく、快適に過ごしたいものですね。そのポイントが、先ほどの「ベンチの屋根」ならぬ「庇(ひさし)」です。
住まいづくりをされるときには、南側の窓には庇を設けるとよいですね。庇があることで、日差しが適度に和らぎ、夏も過ごしやすくなります。また冬場は、地域によって差はありますが、太陽が35度前後の高度になるために、庇があっても日差しは部屋の奥深く差し込み、暖かく過ごせることでしょう。理想的な庇のサイズは、窓の高さの3分の1ほどと考えていただければよいでしょう。シャッターケースや小さな庇でも、ある程度は日差しを遮ってくれます。
南に大きな開口部をつくること。そしてそこから、乾いた清浄な空気をしっかり取り込むことで、家の中もよい気に満ち、健康的に過ごせる大吉の住まいとなるでしょう。
小池康壽の現代家相学では、「南に大きな開口部をつくるは大吉なり。夏も意外に暑くなく、冬は暖かなり。庇つけることでより吉となり」と申しておきましょう。
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