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「東南に玄関があると主人が出世する」、「西に玄関があるとお金が逃げていく」など、家相や風水では、玄関の吉凶を表す言葉も多く見られます。玄関は住まいの出入り口であり、住まいの顔ともいわれる場所。それゆえ、昔から何かと気にされてきたのでしょう。

しかし、玄関にまつわるこれらの言葉も、多くは迷信に過ぎません。大切なのは、迷信に左右されることなく、あくまでも周辺環境や道路との位置関係から最適な場所を選ぶこと。それこそが、吉の玄関をつくる一番の方法と考えていただきたいですね。ただし、方位や場所によっては、注意していただきたい点もありますので、以下にお話してまいりましょう。
・鬼門(北東)や北の玄関を吉にするヒント
鬼門の北東や北側は、住まいの中で最も冷える場所ですね。特に玄関は、たたきをコンクリートやタイル、石などで仕上げていますから、この方位の玄関は、冬場はより寒さを感じることでしょう。また、ここ最近は、結露を防ぐためにもガラス面積の少ない玄関ドアが採用されています。断熱性は高くなってよいのですが、そのぶん光を取り入れることが難しくなり、玄関が暗くなってしまいがちです。日当たりの悪い北側はなおさら、暗い印象の玄関になってしまうでしょう。
玄関は住まいの「顔」ですから、やはり少しでも明るく感じられる空間にしたいものですね。北東や北に玄関をつくる場合は、玄関ホールなどに断熱性も考慮した窓を設け、できるかぎり自然光を取り入れるようにしましょう。照明も明るめのものを選択し、家族や来客を明るく暖かく迎え入れてあげましょう。
また、寒冷地などでは、風除け室を設けることも吉となります。北風が直接住まいに入り込むことを避け、出入りの多い住まいでは、熱損失を少なくすることができます。
・裏鬼門(南西)の玄関を吉にするヒント
南西の方位に玄関をつくる場合は、特に風通しに配慮しましょう。昨今の物騒なご時世では、防犯上玄関ドアは常に閉め切った状態ですね。住まい自体も高気密ですから、玄関はどうしても風通しの悪い環境になりやすいのです。それが南西の玄関であれば、西日の影響もあり、風通しが悪いうえに暑苦しい空間になってしまうおそれもあります。靴や下駄箱の中の臭いなど、玄関特有の臭いも充満してしまうでしょう。
そこで、風通しをよくするために、できれば玄関ホールに窓を設けられるとよいですね。大きな窓はかえって西日を取り込んでしまう場合もあるので、小さくても風がよく通るルーバータイプの窓などがよいでしょう。また、外構工事をきちんと行い、防犯対策を行ったうえで、引き戸タイプの玄関ドアを採用して、玄関からも直接風通しを確保できるようにするのもよいですね。
・玄関を吉にするその他のヒント
その他、玄関のつくりでポイントとなるものにドアの位置があります。「門と玄関が一直線上にあるのは凶」という言葉も、家相では古くからいわれているものですが、これにはお金や運気が逃げるといった迷信だけでなく、台風などの強風がまともに家の中に吹き込むことを防ぐ意味合いもあるのです。玄関ドアの開き方も、風の吹く向きや周囲からの視線などによって考慮したいものですね。
また防犯性も、玄関の吉凶を左右する大きなポイントです。ドアの防犯性能を高めることはもちろんですが、道路や周囲からの死角になるような場所に玄関をつくったり、高い門や塀で見通しを悪くしてしまわないように注意したいですね。
小池康壽の現代家相学では、「玄関はどんな場所につくれども、印象よきことが吉。明るさを確保し、風通しよくして臭い無きよう心がけるべし」と申しておきましょう。
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