東南は大吉の場所 東南の力を利用する

「東南に玄関がある家は栄える」、「東南に子供部屋をつくると将来出世する」など、家相では東南についてはよいことばかりがいわれ、悪くいわれることはありません。昔から、東南の角地は少々無理してでも買えといわれますし、マンションでも、東南の角部屋は高値でもすぐ売約済みになってしまいますね。

家相や風水では、古来より東南は大吉の場所とされてきました。金運や出世運をはじめ、さまざまな吉運が舞い込む方位と、家相の本などにも書かれていますよね。たしかに、東南は昔も今も大吉の場所です。ですが、家が栄える、子供が出世するというのはまったく別の話。鑑定にお越しになる方の中にも、これらの話を鵜呑みにされ、とにかく東南には玄関をつくりたい、長男の部屋は東南でなければダメ!と思っている方もみえます。しかし、東南が大吉といわれるのは、家が栄えるからでも、子供が出世するからでもなく、東南がもたらす吉運も、金運や出世運などではありません。

東南がなぜ家相上大吉といわれるのか。東南という場所の本来の良さを知らずに家づくりをしてしまっては、本当の意味での吉運は訪れません。今回はその大吉の場所、東南について、ここで改めてお話をさせていただきましょう。



では、東南が大吉である理由とは何でしょうか。それは、なんといっても日当たりがよいからです。午前中からよく日が差し、明るくさわやかな場所。それが東南という場所の特性であり、大吉であることの理由です。しかし、ただ日当たりがよいというだけではありません。東南が大吉である理由とは、最も効率よく紫外線があたる場所だからなのです。

紫外線があたることが吉なのか?!と思われる方もきっと多いことでしょう。紫外線にあたるとシミやソバカスができたり、皮膚ガンの原因となる可能性もあるといわれていますから、昨今では紫外線はどうしても敬遠されがちです。どちらかというと、悪者扱いされているのが現状でしょうね。

しかし私は、日本で初めて家相のサイトをオープンして以来ずっと、紫外線を住まいに取り入れることを提唱しています。紫外線を取り入れることは、住まいにとっても、そこに住む人間にとっても吉となるからです。ただし、誤解があるといけませんから、最初にきちんとお話しておきますが、決して紫外線に直接当たりながら生活してくださいというのではありません。紫外線が多く照射される時間帯の日光、つまり東南から差す光を、積極的に住まいに取り入れてほしいと願っているのです。

東南は、午前8時から午後2時前後の、紫外線を多く含む太陽の光を受ける方位であり、その紫外線が持つ効果こそ、東南という方位がもたらす吉といえるのです。みなさんも紫外線の殺菌効果はご存知だと思いますが、近年また増加傾向にある結核菌でさえ、紫外線で死滅するといわれています。この東南の方位から差し込む光や風は、殺菌され乾いた空気、清浄化された空気を室内にもたらします。朝日や午前中の光が清々しく感じられるのも、この紫外線の効果かもしれません。まさに、自然の空気清浄機のようなものですね。

昔から家相で東南を吉とするのは、殺菌効果をもつこの紫外線の力を吉と考えているからです。ただ、紫外線は浴びすぎれば皮膚ガンやシミ、ソバカスの原因となるなど、よくない面もあるのは否めないでしょう。しかし、殺菌効果や健康上必要なビタミンDを形成するなど、私たちの生活において不可欠な面もあるのです。紫外線から子供たちを守る運動を行なってきたオーストラリアでは、皮膚ガン抑制の一定の効果はあったものの、逆に紫外線を浴びないことでビタミンDが不足した成人も増え、内臓のガン、乳ガンなどの患者が増える可能性も示唆されているそうです。

紫外線には「罪」も「功」もあります。しかし、その「功」をうまく取り入れることのできる住まいをつくれば、家族が健康的で快適に住まうことができるのです。これは金運よりも出世運よりも、ありがたいことですよね。東南の光を積極的に取り入れ、空気環境のよい快適な住まいをつくっていただきたい。これが、家相研究家としての私の願いでもあるのです。

では、そんな大吉の場所、東南にはどんな部屋をつくればよいか、次回は「東南の部屋づくり」について、お話を続けたいと思います。

小池康壽の家相学では、「東南は昔も今も大吉の場所なり。ただし、金運や出世とは無縁なり。気持ちよく清浄な光、風を取り込むことができる場所。これこそ、大吉たるゆえんであると心得よ」とお伝えしておきましょう。